2008年8月9日土曜日

技術力の進歩は、世の中に真の平和を生み出すか?

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いろいろなWeb上でいろいろなサービスを無料で利用でき、情報はものすごく安く手に入るようになってきたけど、そのうちあらゆる物が無料で手に入るような方向に進んでいくのだろうか?

"a world's clearly a better place. individuals can now do things that only large groups of people with lots of money could do before -- Steve Jobs"

大昔、自然からの恵みを享受してきた僕たちだけど、いつかお互いが助け合いそれを享受しあうような社会になっていくのかもしれない。と、「ウェブ時代の5つの定理」のなかのスティーブジョブズの言葉を読んで思った。



物の価値の偏り、貧富の差、世の中は偏ってるけど、それは、物の価値の局所的な偏りをうまく利益に結びつけることによって得た偏りなんだと思う。もし、世の中が本当にフラットになったときに、その偏りはどんどん得にくくなって、利益の分配もフラットになっていくのだろうか?

現状は、世の中がフラットになる過程で急速に流れたマスの流れをつかんだ人たちが莫大な利益を得ているわけで、偏りはより大きくなってる。その利益に群がる形で、フラット化の波はきっと進んでいくんだろうと思う。その次は何が起こるだろう?フラット化してお互いが与えあう基盤が確立すれば、フラット化の基盤を押さえた者とその他のお互いに与えあうものの2つに収束していくのかもしれない。

とはいえ、たとえばエネルギーが無料になるためには、イノベーションがまだまだ必要なわけで、きっとあらゆるものがフラット化するためにはあらゆる分野においてイノベーションがまだまだ必要なんだろう。そして、フラット化を阻む既得権益者とも戦わなきゃ行けないだろう。でも、そのフラット化が人々に取って幸せをもたらすものなら、きっとその方向に進んでいく力は止まらない。そこに技術があれば。ミクロに見れば、同じように膨らむマスから利益を得ることができるからかもしれないけど。

ITは、情報流通、コミュニケーションという面でフラット化を進めたのかもしれない。本来人間の人間たるゆえんは、情報処理能力の高さであって、その力をさらに飛躍的に向上させるという点でITは進むべくして進歩して来たんだと思う。ただ、この情報のフラット化の先にはなにがあるんだろう。単に便利になった世の中と基盤をもつ企業が安定して存在するのだろうか。

ITだけじゃなくその他の分野でもフラット化を目指すといいのかなと言う気はしてきた。そこに次の大きなチャンスはあるのかもしれない。結局世の中の幸せを追求することが、大きな何かにつながるのかもしれない。

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